オートミール(オーツ麦)のすすめ

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オートミールって?

オートミール。この写真のオートミールは比較的に大粒のもの。

オートミールというと僕たち日本人にはあまり馴染みがなく、どちらかというとアメリカ映画の中の朝食のワンシーンで見かけたことがあるくらい、というのが一般的かもしれませんね。

日本語で正しくは燕麦(エンバク)と呼ばれるイネ科の穀物で、イギリスやアメリカでは特に健康志向の人たちを中心に、かなり多く食べられてる朝食の定番です。商品として売っているものは、燕麦を脱穀後に潰してあるもので、調理時間が驚くほど早くとても便利です。

フランスで朝食と言えば、やっぱりバゲットやクロワッサン、パン・オ・ショコラにカフェ・オ・レを一緒に、というのが定番で、お店を見ているかぎりではオートミールがそこまで多く消費されているという印象はありません。

僕もオートミールの存在自体はかなり以前から知ってはいたものの、鳥の餌のような見た目からとても美味しそうには見えず、わざわざ自分で買って食べるということはありませんでした。 それどころかオテル・リッツで働いていた時には朝食の中の一品として長年自分自身で調理したりしていたにもかかわらず、それでも自分の朝食として食べてみようと思わなかったのです。

一般的な食べ方としては、水か牛乳、あるいはアーモンドミルクや豆乳と一緒に鍋に入れ、軽く煮るだけというものですが、牛乳で調理する時には脂質を含んでいる分オートミールが濡れにくく浮いてしまい、水で火を入れる時よりも時間が倍ほどもかかるので、まずは少量の水でオートミールを火にかけ、オートミールに充分な水が染み渡ったころを見計らって牛乳を足し、さらに火を入れます。

そうしてしっかりと濡れた状態で一煮立ちしてしまえばもう食べれるので、お皿に盛り付けたらお好みでブルーベリーやフランボワーズを乗せ、ハチミツやジャムで少し甘みをつけたり、あるいは少しシナモンパウダーを振ったりして食べますが、塩で薄く味付けをしてベーコンやソーセージと一緒に食べるという人もいます。 その他、朝食以外ではクッキーやお菓子の生地、パン、シリアルバーなどにも使われていたりします。

というのが欧米での最も一般的なオートミールの食べ方ですが、実は僕がこれから皆さんにお伝えしたいオートミールの美味しい食べ方はここからです。

健康食品としても素晴らしい

市販のオートミール
市販のBIOのオートミール。 BIOは日本で言うところの有機、オーガニック食品。

数年前に日本へ一時帰国した際、健康診断に行ったのですが、これといった大きな問題はなかったものの、体重が標準よりもかなり重かったので成人病の予防のためにも少し体重を落とした方が良いとお医者さんから言われました。 まあ、それを聞いて自分でもそうだろうなあと思い当たる節はあったのですが・・・。

10代の頃はもちろん、20代から30代の前半くらいまでにかけては多少食生活が乱れたくらいでは体調不良になることもなく、すぐにリズムを取り戻せていたのですが、35歳を過ぎたあたりから、不注意になんでも食べてしまうと食べたものがそのまま体調や体型に映し出されるのを感じるようになりました。

そうしたことから若い時と全く同じような食生活を続けていると、場合によっては余計な病気を抱えてしまうことになると思い、それで改めて普段自分が食べているものの栄養価や、生活環境などを見直していったのですが、やはり調べていくうちにわかったことは、いろいろと改善しなければいけないことがあるということでした。

パリに移り住んでから、もうかなりの月日が経つのですが、僕はパンを主食にするということにはどうしても馴染めずに、ついこの数年前までの主食はいつもお米でした。 栄養価を調べると精米されたお米は他の穀物類と比べてバランスがどうも良くありません。 大事な食物繊維などの栄養は、糠(ヌカ)や胚芽とともに取り除かれてしまっているため栄養のバランスとして見た場合、かなり偏ったものだったのです。

とはいえ日本人として欠かせない大好きなものだし、白米のご飯を全く食べずにいるなんて考えられません。ですが健康のために食べる機会や量は減らさなくてはいけないので、お米に変わる栄養価のバランスの良い他の炭水化物、穀物類を探していたところオートミールを見直すに至ったというわけです。 

お米と同じ量を食べたとしてカロリーは低く、タンパク質や食物繊維はビックリするくらいに多い。それでいて更に他のビタミン、ミネラル群もとても豊富です。

食べた後、腹持ちは良いのに胃もたれはしない。 一食分づつ調理するのも簡単で楽。 スポーツや筋力トレーニング、ダイエットをする人にとってはもちろん、糖質制限を義務付けられている病を患っている人にとっても、かなり理想的な食材の一つと言えるでしょう。 さて、そうすると後はどういう風に美味しく食べたら良いかが最後の課題です。 

どうしたらオートミールを美味しく食べれるだろう?

頻繁に食べたいので毎回調理に手間がかかってもいけないし、味にだって飽きがきていやいやと食べるようになってしまっては話になりません。 そうして考えたところ、慣れ親しんできた出汁で炊いてみたのですが、それが本当に美味しかったのです。 

お鍋のようなあっさりした味付けで鶏肉やキノコ、ブロッコリーにトマトなんかも一緒に入れて食べたら本当に美味しくて病みつきになるくらいです。 そして暖かいのももちろん、食欲の落ちる夏には少し多めに作って粗熱をとったら容器に入れ冷蔵庫で冷やしておけば、冷静で好きな時に食べれるので本当に今となっては手放すことができない食材です。

そのほか少し洋風にミートソースと一緒に煮てパルメザンチーズを降ったり、賽の目に切って軽くハチミツと炊いたリンゴと煮てみたり、あるいは納豆をかけたり、思いついたら何と一緒に食べても合う心強い味方です。 

一般的にオートミールは大粒のものが良いとされているようですが、僕が個人的に好きなのは小粒のものです。 水と一緒に鍋に入れて火にかけるまでもなく、熱湯をかけて数分待つだけでも食べられるようになるくらい火の通りが早く、口当たりも大粒のものに比べて食べやすいです。 

オートミール、スーパーなどで見つけたら是非とも試してみてください。 

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