コロナウィルス 4

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5月11日から外出禁止令が解除されはじめます。

小さなブルーの屋根の滑り台

僕の部屋から直ぐ下に幼稚園があります。小さなブルーの屋根の滑り台には囲いが出来ています。

いよいよフランスで外出の制限が解かれる5月11日が近づいてきました。これに伴って商店や施設、学校の再開も段階的に感染被害の少ない地方都市から優先して行われていくようです。

保育園は1クラス10人以下で医療従事者の子達を優先的に。幼稚園、小学校は1クラス15人以下での条件で再開がされます。外にある滑り台や遊び場も子供達の密集を避ける為に囲いが設けられて使うことが出来ないなど人数以外にも制限がありますが、子供達はこれで少しずつ同級生に会えるようになります。

地方の民間団体などが状況に応じて各施設の再開の条件や日取りを多少ずらすこともあることに加え、11日から子供たちを通わせることを今はまだ義務としていないので、実際に子供たちがいつから学校に通い出すかは住んでいる場所と親の一存であるところが大きいようです。中学校は翌週の18日、高校はどんなに早くても6月のあたま以降の再開が予定されているようです。

今現在オフィスでの仕事から在宅テレワークになっていた人たちも極力引き続いて自宅で可能な限り仕事を続けるようにと、もちろん推奨されています。

外出制限が解かれてからも、まだ当面の間は移動できる範囲が限られていて、許可されるのは最大で100キロ以内。さらに100キロ以内でも10キロ以上、あるいは県境を跨ぐ移動は、特別な理由がある場合に限って、さらに証明書を用意した上で認められます。

パリ市内のメトロや市バスは7割くらいの本数で運行をされますが、長距離電車は普段の3割とかなり少ない数のままで、切符を買うのも事前予約のみの受付ということです。

接触の多いスポーツ、集団でのスポーツはもちろん、大きな美術館や博物館、映画館やテアトル、コンサート会場、イベント行事もまだしばらくの間は禁止され続けます。

マスク

公共機関での移動はマスクをすることが義務付けられますが、今日現在はまだマスクを薬局に買いに行っても品切れ状態のままです。すでに国民全体にマスクが行き渡るだけの生産ラインは整っていると報じられてはいますが、実際に欲しくても手に入らない人がまだまだたくさんいるのが現状なので日本と同様にSNSでも自作のマスクの写真や簡単マスク作りの動画なんかをアップしている人たちもたくさん見かけます。

これから

外出制限がかけられている間、働くことが出来ない人たちは、僕を含め8割以上の給料の保証が国からされているので、家賃や公共料金をを払ったり、スーパーで買い物をしたりと生活自体が滞ってしまうような支障はなく毎日を過ごせているので、それぞれ普段なかなか持てない自分の時間を有意義に使って過ごしている人たちがたくさんいますが、一方で長時間家族と一緒に過ごすことで生じた摩擦が深刻になってしまい、喧嘩が絶えなくなって家族間での暴力問題や離婚件数が増えているなんて言う報道もあります。

それから今回のことで売り上げが激減しているフリーランスの人や、個人でお店を経営している人たちについてはある程度の保証がされると言うものの今現在は、これといった国からの援助はされてはいないので経営に直接携わっている人たちは気が気ではないようです。

まだコロナウィルスに直接効くワクチンが開発され、さらに試験を終えて市場に出回ってくるまでには最短でも一年半以上もの時間がかかるということなので、僕たちは何れにしてもこのコロナウィルスの問題と一緒に過ごしていかなくてはなりません。そしてこの世界的なパンデミックは既に多くの被害者を出していますが、直接的な感染の被害以上に世界中、特に先進国での働き方や生活スタイルに、とてつもなく大きな影響を与えていくはずです。そんな中これから僕たちは、個人個人でどんなことが準備できるか、いったいこれから何に向かって気持ちや時間を注げばいいのか、真剣に考える必要があります。

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