どこでも大活躍

今日はお家に一本置いておくと非常に便利なお酢、ホワイトビネガー(仏 Vinaigre Blanc)のお話を。
その名前と通り、無色透明な穀物を原料に作られるこのお酢は、フランスの家庭には必ずと言っていいほど置いてあるお酢です。お酢なのでもちろんマヨネーズやドレッシングを作ったり、その除菌効果を利用してサラダの葉っぱを洗ったりとキッチンで使われるのはもちろんですが、実は本当に大活躍してくれるのはお掃除の時なんです。
日本に住んでいた頃はお酢を掃除に使うなんて聞いたことがなかったので初めて耳にした時は、家の中がお酢のにおいになってしまうのでは? と怪訝に思ったのですが使ってみて納得。 スプレー容器に入れ替えてテーブルや窓ガラスを拭けば汚れはもちろん何より水跡が残りません。台所の蛇口周りの白い汚れ、コーヒーカップの底に溜まったシミ汚れには吹き付けてしばらく待てば一人でに汚れが落ちてくれるし、においの付いた冷蔵庫の中のお掃除にも効果を発揮します。
僕が料理人として何年もお世話になったパリのリッツホテルでも伝統的にサービス係がリモージュ焼きのお皿やナイフにフォーク、銀器もホワイトビネガーでひとつひとつ丁寧に磨きあげていました。同様にきちんとしたフランスのレストランでは積み上げられた食器の傍には必ずホワイトビネガーのボトルが置いてあります。
そもそもが口に入れても大丈夫なものなので安心。それに加えて1リットルのボトルが1ユーロ前後ととても安価なのでエコロジー的にも言うことなし。さらには木製家具や床を磨く時にも使われるので、フランスの良く掃除の行き届いた家庭へ行くと、わずかにホワイトビネガーの匂いが残っていたりします。おそらく日本ではあまり馴染みのないものなので少し手に入れるのは難しいかもしれませんが、生活を手助けてしてくれる素晴らしいものなので是非ひとつ探してみてください。
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